日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年5月10日練習回数を自分で決めてはいけない

 

★スピーチ実習は話し方改善に効果絶大


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、話し方やコミュニケーションの取り方のトレーニング方法として、人前に立って2分間のスピーチすることを採用しています。このスピーチがある程度できるようになると、話す力が身についてきます。そしてその力は、上司への報告、お客様への商品やサービスの説明、採用・昇格面接など、日常のあらゆる場面で応用できるものです。なので、コースを受講される皆さんには、このスピーチ実習に可能な限り積極的に取り組んでいただきたいと思っています。


★スピーチでは『声出し練習』がとても大切


例えば2日間集中コースでは、話し方の改善に必要な知識を講義で伝えた後、2分間のスピーチを作り、それを繰り返し声に出して練習し、最後に全員の前で発表してもらっています。このセットを2日間の中で3回繰り返します。
このプロセスでとても大切なのが『スピーチの声出し練習』です。
多くの受講生はスピーチ原稿の作成にかなりの時間をかけます。しかし、原稿をきちんと作っても一字一句その通りには絶対に話せません。また、発音しにくい単語などがあると原稿は常に書き直しになります。これでは時間ばかりかかる一方で、話し方は一向に上達しません。話し方上達のためには、原稿がある程度できたらそれを声に出して話ながら仕上げていくことがとても有効なのです。

 

★練習回数を自分で決めてはいけない


ところで、2日間集中コースをサポートしていて気付いたことがあります。それは「練習回数を自分で決めてはいけない」ということです。受講生には声出し練習を最低30回以上するようお願いしています。しかし、中には「まぁ、これでいいかな」と自分で判断して練習を途中でやめてしまう受講生もいます。また、原稿作成に時間がかかり、30回以上の練習ができない受講生もいます。こうした受講生は残念ながら話し方の上達度合いは限定的なものになっています。何度もこのセミナーをサポートしている私からすると「まだまだ伸びる余地があるのに練習が足りないままなのは、すごくもったいないな」と感じてしまいます。


★ゴルフに例えてみると


私たちの経験からすると、30回以上声に出して練習すると、メンタル面でもテクニックの面でも顕著な変化が現れます。このお話をゴルフに例えてみましょう。
ゴルフをやる人は多いのですが、なかなか100以内のスコアにならない、上達しないという人が実に多いです。そういう人は、だいたいにおいて大人になってからゴルフを始めた人です。一方、大学時代にゴルフ部に所属していた人は、私の知る限り、ほとんど70〜80台でプレーしています。私は「彼らは大学時代に時間をたっぷりとって練習したから上手いんだろう」と思っていました。

しかし、2日間集中コースで声出し練習を30回しない人を見て「大学のゴルフ部ならこんなこと認めないだろうな」と思ったときに、ハッと気付きました。大学ゴルフ部では自分で練習量を決めたりしないはずです。決められた練習量をこなすまでボールをひたすら打ち続けているでしょう。
でも、我々アマチュアゴルファーは、自分でこんなもんだろう、というところで練習を止めてしまいます。だから、うまくならないしスコアも100を切れないのです。
こう考えると、話し方の上達においても、お願いした回数を愚直に練習することの意義が見えてきたのです。

 

★効果的な話し方のトレーニングを行いましょう!


今回お話したように、話し方のトレーニングでは声に出すことがとても大切です。繰り返し声に出して練習することであがり症も改善されていきます。ベーシックコースや2日間集中コースでは、話し方のプロである講師が、受講される方一人ひとりに応じた適切なアドバイスを行っています。受講される皆さんの話し方が確実に改善しています。その効果をぜひ受講者の声でお確かめください!
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